安養あんにょう
少々ご無沙汰しておりました。
少し祖母のことを書かせて下さい。
金木犀の香りにつつまれながら、
祖母が永眠しました。
99歳6ヶ月。
よく頑張ったね。
普段の穏やかな寝顔のようで、
冷たくなった頬を撫でても実感が沸きませんでした。
常日頃「ばあちゃんは麻衣子の一番の味方やけんね」と言ってくれていたように、
今でもいつもそばに居て見守ってくれている気がするからでしょうか。
昔は想像を絶するような苦難の連続だったのに、
他人様への恨み言も嫌みも言わず。
そして強さだけなく、女の子のように笑う可愛いらしい人でした。
そんな人ですから周りの皆さんにもとても可愛がって頂き、良くして頂きました。
「ばあちゃん まだまだ長生きせんばねー」と言った時、
「もう目一杯生きたけん、そろそろよかよー」と笑っていましたっけ。
ことば通り目一杯生き抜き、100歳を目前に生涯を閉じるあたり、
ばあちゃんらしいなぁなんて思います。
慎ましく、気高く。
家族を愛し、家族に愛された、太く長い人生でした。
ばあちゃん 心からありがとう。
そしてお疲れ様でした。
≪趣味のレース編み≫